箪笥のこやし

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どろろ 第17話 「問答の巻」 感想 寿海との再会で百鬼丸が得たのは、束の間の安らぎと答え

【あらすじ】

寿海は戦場跡で血まみれになった百鬼丸と再会し、百鬼丸の奪われた身体と鬼神の関係を知る。新しい義足が欲しいと寿海に求める百鬼丸だったが…。

 

「知ってる・・・これがなんというものか。おっかちゃんだ」

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どろろ ©手塚プロダクション/ツインエンジン

いや、間違ってるし!w
寿海パパと一緒に泣き笑いになったよ( ;∀;)
百鬼丸、前回坊さんから寿海の名前は聞かなかったんですね。
百鬼丸の言語知識ってどろろだろうから、誤解の原因はどろろだよねw

 

 

血なまぐさい戦場跡で再会する百鬼丸と寿海

「お前・・お前は・・・なんと・・なんとすさまじい・・・!」

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どろろ ©手塚プロダクション/ツインエンジン

戦場跡を死者供養の為さまよう寿海。

そこへ現れたのは、義足を求めて寿海を探していた百鬼丸だった。

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どろろ ©手塚プロダクション/ツインエンジン

百鬼丸が帰ってきてくれて、寿海先生ホントうれしそう。

こっちまでなんだかうれしくなってきちゃいますよね。

百鬼丸は寿海に、本当の家族の事、鬼神との約定で奪われた自身の身体のことを話すのだった。

 

母親には会わず、妖にも容赦しない多宝丸

「若は、変わられた」

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どろろ ©手塚プロダクション/ツインエンジン

兵庫がこう言っちゃうのもむべなるかな。
多宝丸が母親に会わないのは、顔を見て話をしてしまったら、百鬼丸を排除するという決意が鈍るからなんでしょうね。戻ってきても結局会わないような気がします。
あと、兄に向けられる母親の愛情に対してのカインコンプレックスも多少はあるのかな?
どちらにせよ、多宝丸の決意は変わらない。

国の為と言いながら兄を切ることを正当化する多宝丸は、まるで鯖目さんの様でしたね。あんな風になってほしくないんですが(;´・ω・)
ただ、いまだ人を切ったことも無い多宝丸は、今回の妖の様に躊躇なく百鬼丸を切ることができるんでしょうか?

 

 

国の滅びを予見する縫の方

「あの菩薩像が砕けたとき、はっきりと感じたのでございます。12の鬼神のうち、あの子を食い損ねたものがいると。菩薩像が砕けた今、殿との約定は破れました。そして、百鬼丸はきっと、己の体を取り戻すでしょう。殿、この国の安寧の時は、終わりまする」

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どろろ ©手塚プロダクション/ツインエンジン

観音像が身代わりとなり、百鬼丸の首が持っていかれなかったと語る縫の方。
生きながらえた彼女は、醍醐の国の滅びを語る。

 

Stand by Me

「ちがう・・いる」

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どろろ ©手塚プロダクション/ツインエンジン

肉体を取り戻したとしても、その後に彼がたった一人になってしまう事を心配した寿海パパから百鬼丸への問いかけに対する短い答え。
自分は一人じゃないんだと。
どろろが一緒にいてくれると。

百鬼丸が問いに対して答えを出すと同時に、閉ざされた穴倉から光さす外界への道が開ける。
ここの寿海パパの反応、息子には友人がいないと思ってたのに、実は一人だけいたと知った父親みたいですね(`・ω・´)

びっくりしたと同時に胸が熱くなったシーンでした。

どろろの事を百鬼丸が大切に思っていることは知ってましたが、彼の心の中で、どろろの存在がこんなに大きくなってたんですね。

にしてはどろろに普段塩対応だけど・・・。

次回からはもっと優しくしてほしいよね(`・ω・´)
ただ、百鬼丸の安寧と救いにはなるかもしれませんが、どろろにとっては依存に近いヘビーな思いかも知れないなぁとちょっと思いました(;´・ω・)

どろろは器がでかいから気にしなそうだけど。
まぁ、どっちにしろ百鬼丸は色々重い男ですよ。

しかし、今作のどろろはいろんな属性を背負わされてて忙しいですよね~。
兄弟だったりおかんだったりリーダー気質だったり・・・。

 

百鬼丸と寿海先生のお別れ

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どろろ ©手塚プロダクション/ツインエンジン

百鬼丸にとって、寿海先生の側はいつでも安心して心安らげる大好きな場所なんでしょう。
それは、一緒にいる間ずっとやわらかい表情をしていた事からもうかがえます。
ちゃんと、百鬼丸は寿海先生の事を理解しています。
縫の方と同じ「救えない」という言葉を投げかけられても、たとえ義足を与えてくれなくても、いつでも自分を大切にし、愛してくれているということを。

 

見返りを求めない無償の愛を注いでくれるものを親と呼ぶのならば、確かに寿海先生は百鬼丸の父親のはずなんです。
ところが寿海先生は、百鬼丸に対して自分は殺生しか教えられなかったと思い込んでいるので、負い目もありうっかり「わしは・・・なんなんだろうな」とか言っちゃうんですね。とっても真面目で不器用な人間です。
あ、最後に寿海先生が妖に咬みつかれたときは背筋がヒェッってなりました(;´・ω・)

ホント無事でよかったですよ( ;∀;)

 

いつか百鬼丸どろろと一緒に寿海先生に会いに来るといいですね。

 

出陣する多宝丸

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どろろ ©手塚プロダクション/ツインエンジン

百鬼丸討伐の為、軍を率いて出陣する多宝丸。

ってか、百鬼丸討伐って(;´・ω・)

兵庫、見かけによらずやさしい男ですよね。今回の言動、なんかフラグ立ってませんか・・・?

 

まとめ

寿海先生の側で、リラックスして微笑んでいる百鬼丸が印象的な回でした。
そしてひと時のやすらぎの後、寿海先生と別れ、再びどろろを探す為に出発する百鬼丸
前回の旅立ちと違っているところは、やむなく送り出されるのではなくて、自分の意志で出発するところ。ここ、親離れって言葉が浮かびましたね。
あと、通常であれば義足を求めて寿海に再会した百鬼丸のパワーアップ回になりそうなところを、あえてそうしない脚本には色々考えされられました。

 

残りの話数は7話。各人の思いも出揃い、そろそろこの物語の着地点が見えてきたかな。

次回は2クール目前半のクライマックスですね。
誰にも死んでほしくないけれど、そうはならない・・かな(`・ω・´)

  

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