箪笥のこやし

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どろろ 第22話 「縫の巻」 感想 血の河を越えた先に待つもの

醍醐の城に連れ去られ牢に閉じ込められてしまったどろろ。その牢の前に縫の方が現れる。一方、どろろと身体を取り戻さんと醍醐の城に向かおうとする百鬼丸の背後に、アヤカシと化したミドロ号が立っていて…。

引用元:TVアニメ「どろろ」公式サイト

 

 

うーん。

 

 

 

連れ去られるどろろとニアミスする寿海

「それを、探しておってな」

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どろろ ©手塚プロダクション/ツインエンジン

醐と朝倉との戦が始まろうとしている醍醐領内、そこになぜか寿海の姿があった。

その目前を通り過ぎるどろろを攫った密偵と多宝丸の一団。

寿海パパ、まさか通り過ぎたのが百鬼丸の弟と、百鬼丸の語っていたどろろとは思いもよらないでしょうね~。

寿海の目的は・・・。

 

 

 牢に閉じ込められたどろろを助ける縫の方

 「おっかちゃん・・・」

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どろろ ©手塚プロダクション/ツインエンジン

らえられたどろろは、醍醐の館で牢に閉じこめられてしまう。

そんなどろろをを助けたのは、百鬼丸の母・縫の方だった。

どろろを城外へ逃がしてくれるという縫の方。

しかし、どろろ彼女のばんもんでの振舞いをとがめ、くってかかる

が、途中醍醐の兵からどろろを隠すため、縫の方に文字どおり抱き込まれて話はうやむやにw

 

どろろ、おっかちゃんに弱すぎだろw

妙齢の女性を見るとおっかちゃんに見える呪いかなにかかな?

 

  

どろろと縫の方の川流れ

「もし、あの子に斬られるのであれば、それがおそらく私のなすべきことなのでしょう。ようやく一つだけわかった気がします。私はあの子に会いたかったのです。もう一度・・・」

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どろろ ©手塚プロダクション/ツインエンジン

ろろを抜け穴に案内し、逃がす縫の方。

見送るだけのはずだった縫の方だが、どろろの話に心を動かされ、同行することに。

小舟で川を下る二人。だが、増水で荒れた川で操舵不能となり、投げ出されてしまう。

ここ、シリアスな回なのに笑っちゃったよw

昼間の雨を知ってたら、そもそも船に乗っちゃ駄目でしょw

縫の方も「雨で~」とかのんびり解説してる場合じゃないw

 

屍山血河 

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どろろ ©手塚プロダクション/ツインエンジン

回子供から引き離され、無惨に爆死されられたミドロ号。

お互い、醍醐に大切なものと引き離されたという一点で共鳴するものがあったんでしょうか?

ミドロ号の憎しみに呼応するように、彼女にまたがり無慈悲に醍醐の兵を殺戮する百鬼丸

醍醐の兵を蹄にかけ、踏み殺し燃やしていくミドロ号。

それは、あたかも人馬一体の災厄でした。

虐殺される醍醐の兵たちは、彼らの憤怒を鎮めるための生贄の様です・・・。

  

 

虐げられし者たち

「醍醐景光とて、民が憎くてしたことではあるまい。国を守るため、彼なりに考えた上での行動だ」

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どろろ ©手塚プロダクション/ツインエンジン

ろろが目覚めると、そこにいたのはミドロ号の子供と、琵琶丸さんだった。

ミドロ号の子供、なんでここにいるんでしょうね?w

そこは戦や病で住むところを奪われたり、傷を負った人々が寄り集まった集落。どろろと縫の方は、彼らに救われたのだった。

集落で縫の方は、率先して彼らの助けになろうと働いていた。

彼女の正体に気づきながらも、醍醐景光の行いに理解ある人々に受け入れられる縫の方。この様子だと、今作では原作の一揆エンドは無くなりそうなのかな? 

個人的に、原作で描かれていた独裁や軍政に対して、立ち上がり民衆を解放していく的なストーリーは時代にそぐわないんじゃないかと考えていたので、このおっさんのセリフはいい改変だと思いました。

あと、この刺青の人、多宝丸に助けられてた我王似のおっさんですね。(今回は若く見えるけど)

そんな中、醍醐兵の奇妙な動きを知るどろろ達。朝倉ではない何者かと戦っているようだが・・・。

 

 

鬼神たちとの約定の真実

 「醍醐景光と、鬼神たちの約定は、醍醐の跡取りである百鬼丸の、身体でのみ・・・」

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どろろ ©手塚プロダクション/ツインエンジン

病の為隔離されていた陸奥は、療養中の館から抜け出す。

陸奥、兵庫の姉上だったのね(`・ω・´)

向かう先は地獄堂。

陸奥は、醍醐の国と多宝丸を守るために、自らの身を鬼神の生贄として捧げようとしていた。

そして追ってきた多宝丸と兵庫の前で、鬼神に祈願する陸奥

しかし、鬼神の求める対価は、百鬼丸の身体のみだった。

 

前も思ったけど、この鬼神達って契約に対しては律儀だよね。

但し、対価が醍醐の跡取りのみ、というのがいかにも人間の苦しみを見たい鬼神らしい。
 

 

 

百鬼丸のもとへむかうどろろと縫の方

「なぁ、さっき言ってたよな、あにきが生まれた時の事。あれ、あにきに会えたら直接言ってやってくれねぇか。おっかちゃんは、あにきのことちゃんと大切に思ってたって。あにきに伝えてやっておくれよ」

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どろろ ©手塚プロダクション/ツインエンジン

ろろと共に百鬼丸のもとへ向う縫の方。

どろろは縫の方に、百鬼丸に会えたら自分の気持ちを伝えるよう促すのだった。

 

すべては遅すぎる決断でしたね(;´・ω・)

もっと早く百鬼丸に気持ちを伝えられていたら、こんなことにならなかったかもしれない。彼の激しい怒りは、親兄弟に拒絶され、唯一どろろのみが彼の今の救いとなっている事に起因するからです。

 

 

密偵の最後

どろろを、かえせ!」

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どろろ ©手塚プロダクション/ツインエンジン

ろろの懸念ももなしく、ミドロ号と百鬼丸は、醍醐の国を地獄へと変えながら進む

どろろをさらった密偵をいとも簡単に消し炭にし、まっすぐに醍醐の城へと。

今回ミドロ号と百鬼丸に命を奪われた醍醐の兵たちの死は、無意味な死だと思いました。彼らの中には、家族を村に残して醍醐に徴用された農民たちもいたでしょう。百鬼丸の怒りの激しさ、どろろへの強い思い、戦の虚しさを描こうとしているのかもしれませんが・・・。

まぁ、密偵に関してはこの仕打ちも仕方ないかもしれません(´・ω・`)

  

 

奪う者でもあり、奪われし者でもある百鬼丸

「それは、おれのものだ!」

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どろろ ©手塚プロダクション/ツインエンジン

鬼丸の前に再び立ちふさがる多宝丸。

しかし、陸奥と兵庫には、百鬼丸に奪われたはずの腕があった。

そして多宝丸の潰れた右目、傷口から現れたのは二つの眼球。

奪われた百鬼丸の両腕、そして目は、地獄堂の鬼神によって、多宝丸たちに与えられたのだった。

百鬼丸が彼らから奪った目と腕に対して、代わりに百鬼丸の目と腕を与えるというむごい展開(;´・ω・)

この地獄堂の鬼神、ホント残酷だよ・・(-_-;)

それらを目の当たりにし、逆上して多宝丸に襲い掛かる百鬼丸

彼らを倒さない限り、肉体は戻らないんでしょうか?

先に地獄堂の鬼神を倒せば何とかなりませんかね・・・。

どろろや縫の方が来たとしても、こうなってしまってはもはや更なる惨劇しか思い浮かばないんですが(;´・ω・)

 

あと、ちょっと気になったのが鬼神の持ってる肉体。

 

第一話 泥鬼→皮膚①
第二話 万代→神経②
第三話 名無しの鬼神→右足③
第四話 妖刀似蛭→聴覚・両耳④
第五話 蟻地獄→声帯⑤⇔右足
第六話 蟻地獄→右足
第八話 残され雲→臭覚・鼻⑥
第十二話 九尾→
第十五話 マイマイオンバ→背骨⑦
第十八話 二郎丸→左足⑧
第二十話 鵺→

 

12箇所を奪われ・・とあるけど、「地獄堂の鬼神は百鬼丸から肉体を奪えていなかった」んですよね。うーん。九尾と鵺がもってたのは両目と右腕・左腕だったんですかね?

 

 

今週の?:安江姉弟

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どろろ ©手塚プロダクション/ツインエンジン

の二人が妖怪枠に・・・( ;∀;)

 

まとめ

幸せになりたい。

残り話数もあとわずかとなり、百鬼丸に関わる全ての人間が集まった感のある回でした。

そして想像以上の地獄絵図

三郎太の代わりにミドロ号に乗る百鬼丸と、彼らによる大虐殺。

ばんもんで多宝丸が死ななかった時点で、彼が鬼神と共闘しそうだと予想してはいました。ですが、まさか多宝丸に鬼神から百鬼丸の身体を与えられるとは・・・。

もはや制作陣は、ひたすら百鬼丸を悲惨な目に会わせて、視聴者に後味の悪さを味合わせたいだけなんじゃないかと思えてきました。

この先にたとえ救いや希望が待っていたとしても、です。

エンディングがどうなるかで、今作の自分の評価が変わりそうです。 

 

 ↓ 生前高畑勲監督が以前お話されてた、「最近のお話は快楽に流されてる、子供にもっと後味の悪い話を・・・」を地で行きますよ(´・ω・`)

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ついにサントラ来ましたよ~(´・ω・`)

 

 

 

 

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