箪笥のこやし

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どろろ 第20話 「鵺の巻」 感想 幸福な時間は続かない。運命は二人を追いかけ、さいなんでくる

妖怪を探し山道を歩いていたどろろと百鬼丸は、賽の目の三郎太という少年(CV:中村悠一)に出会う。自分も妖怪を狙っている、と言う三郎太と共に退治に向かうのであった。 

 

 「どろろ

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どろろ ©手塚プロダクション/ツインエンジン

15話での失敗があるからか、どろろを常に気にかけ、目を離さなくなりましたね、百鬼丸
こんなおだやかな時間が、ずっと続くといいのに・・・。

 

 

醍醐領内での異変

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どろろ ©手塚プロダクション/ツインエンジン

領内を検分する多宝丸たち。

前回の百鬼丸討伐失敗は不問だったのかが気になります。

辺境の村々では蝗や鼠が田畑を食いつくし、流行病で人々は死んでいた。

彼は、助けを求める領民に決して見捨てないと約束する。

このおっさん若い時の我王(火の鳥)ぽい顔してる。

 

 

今週の百鬼丸

 「どろろのぶん」

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どろろ ©手塚プロダクション/ツインエンジン

このシーンで、きっとどろろ今までの自身に対する数々の放置プレイを思い出したことでしょう(2話での動物みたいな百鬼丸とか)。

私も同じく思い出して泣けました

そして四季の色彩の美しさを語るどろろどろろの話をもっと聞きたい」、と・・。

ああ、百鬼丸、ホントにかわったなぁ・・・。

今思ったけど、前回の会話も天邪鬼のあべこべがなかったら、今回みたいに感慨深いものになってたんでしょうねw いっぱいしゃべってたしw

1話からずっと2人のコミュニケーションの変遷を見てきた視聴者として、さまざまな思いが胸に去来するシーンでした。

1話から19話までの百鬼丸の描写は、この20話の劇的な変化を描くためだったと言っても過言ではないでしょうたぶん。

なにより百鬼丸のこの成長ぶりは、どろろの力に寄るところが大きいんですよね。

 

→しゃべれない・聞こえない・コミュニケーション不全(1話~4話)
→自分の声がうるさい・どろろの声もうるさい(5話)
どろろの名前を呼ぶ(8話)
どろろを心配する(9話)
どろろにちょっと気遣いした(13話)
どろろに気遣いが出来るようになる・いっぱいしゃべる・話をちゃんと聞く(20話)←イマココ

 

ここまで、長かったですね・・・・。

 

けれども幸福な時間は続かない。運命は二人を追いかけ、苛んでくる。

 

 

賽の目の三郎太

「誰もが助けてくれって泣き叫んでよ、そいつを見てる時だけは、ここが埋まる気がすんだ」

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どろろ ©手塚プロダクション/ツインエンジン

二人の前に現れた三郎太は、目の前で母親を鵺に喰われたという。

その復讐の為に、鵺が現れるという場所へ行くという彼に同行することになった二人。

だが、百鬼丸は何かが気にかかる様子で、三郎太に対して緊張を解かない。

うん、なんかニヤニヤしてるし、怪しい

鵺の現れる崖上へやってきた3人。

あにきは強いから、必ず敵を討てると請け負うどろろ全然頼りにしてなさそうな生返事をする三郎太。

ますます怪しい

まもなく鵺が現れるが、三郎太は鵺と共に二人に襲い掛かってくる。

三郎太がサイコパス野郎に! しらぬいとキャラ被ってるよ!?



禍福は糾える縄の如し

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どろろ ©手塚プロダクション/ツインエンジン

鵺との戦いで崖から落ちたどろろと百鬼丸

なんとか助かったが、どろろの腕が落石で埋まって抜け出せない。

そこに落下の衝撃で割れた地面から水が溢れ、動けないどろろに迫ってくる。

どうにかして岩をどかそうとする百鬼丸だが・・・。

力任せに岩を押すも、義手ではうまくいかない。

さりとてどうすればいいかも分からないあせり、苛立ち、怒りを露わにする百鬼丸

ここ、見ててつらいシーンでした(-_-;)

しかし、あわやと言う所で琵琶丸さんが現れ、どろろは水攻めから救われる。

ホントいいとこに現れる琵琶丸さん(`・ω・´)

前回といい今回といい、どろろ危機一髪すぎる!

今までは“自分の為に”体を取り戻したかった百鬼丸でしたが、ここで切実な理由が出来てしまいましたね。

どろろを助ける為”という理由が。

 

  

 

百鬼丸の怒り

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どろろ ©手塚プロダクション/ツインエンジン

どろろを失いそうになった百鬼丸は、その激しい怒りに任せて鵺に戦いを挑む。

 

 

自身の弱さを認められない三郎太

 「なぁんだ、みんなそうじゃねぇか」

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どろろ ©手塚プロダクション/ツインエンジン

母を見捨てて逃げた三郎太は、その罪悪感に苛まれていた。これはつらい(-_-;)

やがて村人から母親の敵討ちに誘われ、鵺のもとに向かうも、三郎太を除き返り討ちにあってしまう。

そもそもこの村人達、意気は買うけど侍の様な戦闘のエキスパートでもなんでもないのになんで勝てると思ったのか。持ってきた武器も、木材とか鍬だし、やる気あるの? (`・ω・´)

三郎太が鵺に殺されなかったのは、17話の寿海パパと同じく自身が逃げ、母親が喰われたときに心が死んでるってことなんでしょう。

百鬼丸の様な恐れを知らない人間がいることを認められない三郎太。それを認めてしまったら、自身の弱さを直視してしまうことになるから。

百鬼丸の様に強くなりたかったという三郎太だが、あきらめの末、鵺に喰われて同化し襲い掛かってくる。

 

 

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どろろ ©手塚プロダクション/ツインエンジン

前半ではどろろの話もあり、ただただ美しく見えた紅葉の赤が、このシーンでは血の色と相まって残酷で恐ろしい色に思えましたね。

 

百鬼丸の戦いぶりは鬼神の如く、鵺と一体になった三郎太をも躊躇うこと無く斬ってしまう。

三郎太、最後まで「人間なら誰でも」自分と同じように命乞いをして逃げ惑うと思いたかったんですね。自身に対する免罪符として。

だから、百鬼丸は人間じゃない」と・・・。

鬼神を倒すも、今回戻ってきた肉体は無かった。

百鬼丸は、醍醐の国へと向かう。残りの体を取り戻すために。

 

百鬼丸の倒した鬼神と取り戻した肉体まとめ(自分用に)

第一話 泥鬼→皮膚①
第二話 万代→神経②
第三話 名無しの鬼神→右足③
第四話 妖刀似蛭→聴覚・両耳④
第五話 蟻地獄→声帯⑤⇔右足
第六話 蟻地獄→右足
第八話 残され雲→臭覚・鼻⑥
第十二話 九尾→
第十五話 マイマイオンバ→背骨⑦
第十八話 二郎丸→左足⑧
第二十話 鵺→

 

現在戻ってきたのが8箇所で残りは4箇所。

九尾と鵺の持ってた2箇所分は、おそらく地獄堂の鬼神がもっていってるみたいですね。

となると、残りの鬼神は地獄堂の鬼神ともう2体か~。

最終話で地獄堂の鬼神を倒して一気に全部回収する感じかな~。

 

 

今週の鬼神:鵺(ぬえ)

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どろろ ©手塚プロダクション/ツインエンジン

“鵺の鳴く夜は恐ろしい・・・“のキャッチコピーで有名な横溝正史原作の悪霊島が思い浮かぶ鵺です。
この鵺は頭が猿、体が虎、しっぽが蛇、前足狸、後ろ脚が鳥っぽいですね。百鬼丸にとっては雑魚だっだけど、ただの村人たちにはやっぱり恐ろしい魔物でした(-_-;)

 

まとめ

ここから先は、毎回クライマックスだぜ! っていう勢いの20話で、30分があっという間でしたね~。

前回のギャグ回がホント嘘のような落差(;´・ω・)

 

20話にしてはじめて、アクティブに言葉を使ってどろろと話をし、はっきりとした気遣いを見せコミュニケーションをとる百鬼丸は、やっと本当に人間らしくなれたと言えるんじゃないでしょうか。

但し、Aパートでそんな百鬼丸の人間らしさを見せた後、Bパートで(皮肉にもどろろを守れなかったせいで)感情が理性を凌駕する描写をしてくるあたり相変わらず意地の悪い構成だと思いました。

 

そしてミドロ。今回が三郎太+鵺だったから、出ないと思ってたけど、来週やってくれるっぽいですね。よかったよかった。

ただし、そのお陰で三郎太が鵺と合体して大変な最後に(`・ω・´)

 

あと、新どろろは個人的にはハッピーエンドになると思っていたんですが、今回で分からなくなりました。 

極力百鬼丸に人殺しをさせないのはそのためだと思ってたんですが、どうでしょうね・・・。

ラストまであと4話。

百鬼丸と多宝丸、お互いの相いれない思いがぶつかり、どんな結末を迎えるのか最後まで見守りたいと思います。 

 

 

 

 

 

 ねんどろいど百鬼丸なかなかいい感じですね(`・ω・´)

 

 

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