箪笥のこやし

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どろろ 第23話 「鬼神の巻」 感想考察 生きることは、戦うこと。

百鬼丸は、鬼神の力を宿した多宝丸、陸奥、兵庫と対峙する。駆けつけたどろろ、縫の方、琵琶丸は、醍醐の国の行く末を巡る、凄まじい戦いを目のあたりにするのであった。

引用元:TVアニメ「どろろ」公式サイト

 

「勝手を言うなぁ!」 

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どろろ ©手塚プロダクション/ツインエンジン

多宝丸達の理不尽な言葉に、激高する百鬼丸。 

まったく同意見だよ、百鬼丸・・・。

 

鬼神の力を宿した陸奥と兵庫、多宝丸と戦う百鬼丸

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どろろ ©手塚プロダクション/ツインエンジン

どろろと縫の方の前で戦う百鬼丸・ミドロ号と半ば鬼神と化した多宝丸達。

百鬼丸を止めようとするどろろだが、琵琶丸さんに引き留められてしまう。

 

 

積み重なる死

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どろろ ©手塚プロダクション/ツインエンジン

鬼神の力を宿した兵庫は首をもがれた後もミドロ号に斬りつけ、陸奥も致命傷を負いながらも奮闘しついに二人で彼女を倒す。しかし、兵庫と陸奥もまた力尽きるのだった。

 

百鬼丸に対する言動は最後まで気に食わなかったけど、2人の多宝丸に対する思い、確かに受け取った(ノД`)・゜・。

 

ミドロ号が妖怪になったのは、再び子供に会いたかったからですよね。だから、今回の2度目の死では最後の時まで子供が傍にいて、少しは救われたのかな・・。

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どろろ ©手塚プロダクション/ツインエンジン

悲しいシーンなのに、多宝丸が握ってる腕が二人の自前じゃなくて百鬼丸の腕だよねって思っちゃう(;´・ω・)

そして誰に倒されたとしても、体は百鬼丸に戻るんですね。

 

 

縫の方に名を呼ばれ、狼狽する百鬼丸

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どろろ ©手塚プロダクション/ツインエンジン

兵庫と陸奥の死亡によって、自らの腕を取り戻した百鬼丸

縫の方の存在に気づくと彼女に見せないよう取り戻した腕を隠してしまう
その様子はまるで悪事を見つけられた子供が親に怒られるのを恐れて、それを隠すかのよう
あんなに捜し求めていたどろろの事も、目には入っていない。

そして、縫の方も多宝丸と同じように彼から腕を奪おうとすると思ったのか、はたまた体を取り戻した事を責められると考えたのか百鬼丸は彼女の前から逃げ出してしまう
百鬼丸の、縫の方に対しての態度と多宝丸に対するそれはまったく違いましたね。

だからこそ、心が痛むシーンでした。

縫の方も多宝丸の言う事なんて聞かずに、百鬼丸に何か言ってあげて欲しかったよ・・・(´・ω・`)

ここに一体何しに来たのさ(`・ω・´)

 

こういった時の気持ち、自分も覚えがあります。
小さい頃、私の妹は腕を強く引いたりすると外れやすい体質、いわゆる肘内障でした。その妹の腕を、喧嘩した際にクッションで殴ってはずしてしまったんですね。

いやー、ビビりましたよ

その後、激痛に大泣きする妹を前に私はどうすることも出来ず、母親に見つかってこっぴどく怒られるのを恐れて妹を放置して家から逃げ出しました。(オイオイ

素直に謝ればいいのにホント馬鹿です(`・ω・´) 

そして心配した母が私を探しに来るまで、夜まで公園に隠れていました。

今でもその時の気持ち、よく覚えてます。子供の時のほろ苦い思い出です。

(え? 百鬼丸とは全然違うって?

 

 

逃げ出した先で

「これは俺の手、俺のだ! なのになぜみんな邪魔をする! 人・・・人とはなんだ? 俺は・・・違う! 俺のものだ、俺が取り戻す! それがなぜ悪い!」

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どろろ ©手塚プロダクション/ツインエンジン

はじめて描かれた百鬼丸独白・内省
百鬼丸にとって「生きる」ということは、人間性を獲得する為に剣を持って戦うことなんですね。

少なくとも、これまではずっとそうだった。鬼神との約定の為、妖怪に狙われ続け彼らを打ち倒さなければ生き残れなかった。

彼にとって、戦うことを否定されるということは生きることを否定されることに等しい。

それを自分が納得できる説明も無しに、周囲の人間からよってたかって非難されてはどうしたらいいか分からないでしょう。

見ての通り、色々分かっていないし・・。

もっと早く、こういった彼の内心が分かるシーンを入れて欲しかったよなぁ・・。そこが、残念・・・。
そして、多宝丸や縫の方ともっと話をして欲しかった。結局百鬼丸は、家族の誰とも碌な話はしていないんですよね。

どろろは、ネグレクトされた百鬼丸とコミュニケーション不全家族の物語でもあるのかな~。

願わくは、最終回で彼らが多少なりとも和解出来ることを祈っています。このままではあまりにも百鬼丸が不憫すぎる。

水辺まで百鬼丸を追いかけ、切り結ぶ多宝丸。

だが、腕を取り戻した百鬼丸 に若干の不利を感じた多宝丸は城へと彼を誘う。

 

 

 

死者を弔うどろろたち

「守りたいもんがあるなら・・・欲しいもんがあるなら・・・あにきみたいに、自分の手で・・・地べた這いつくばったって掴まなきゃいけねぇんだ。そのためには強くなんなきゃ。力をつけるんだ、自分が」

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どろろ ©手塚プロダクション/ツインエンジン

「自らの手で掴まなかったものは、守ることもまたできない」という縫の方。

その話を聞いたどろろは、一つの考えにたどり着く

そんなどろろに、琵琶丸さんは「行きつく先は修羅鬼神かもしれないよ」と忠告をしてくる。

しかし、琵琶丸さんも言いっぱなしだよね(`・ω・´)

もしこの先一揆やるなら、言うだけ見てるだけじゃなくて参加してくれないかな。

  

 

自ら出陣する醍醐景光

(あのような鬼の喰い残しなどに負けるはずがない)

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どろろ ©手塚プロダクション/ツインエンジン

醍醐と朝倉の戦いは続いていた。

醍醐軍は大分苦戦している様子。

そんな中、醍醐景光密偵から百鬼丸と戦っている多宝丸の様子が尋常ではないという報告を受ける。しかし「醍醐の跡取りである多宝丸が負けることはない」と・・。

なんでそんなフラグ立てるんですかねぇ・・・(`・ω・´)

醍醐景光、多宝丸に対していちおう愛情はあるんですね。「跡取りとしての」多宝丸に対してかもしれませんが・・。異形と化した多宝丸を見たら彼はどう思うんでしょう? やっぱり自身が間違っていたと反省するんでしょうか?

 

 

琵琶丸さんに反論するどろろ

「 そんなのやってみなきゃわからねぇよ!力をつけたからって人でなくなるわけじゃねぇ! おいら、あにきと散々見てきたからわかる。力じゃねぇ、心持ちさ! そいつがしっかりしてりゃ、鬼になんかならねぇ!」

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どろろ ©手塚プロダクション/ツインエンジン

忠告してくる琵琶丸さんに反論するどろろ

どろろはホント、コミュ能力も高いしリーダー気質だよね・・・。

どろろが言うと説得力ある(´・ω・`)

そして結局一向一揆エンドありだとしても、始まるところまではいかずに「俺たちの戦いはこれからだ!」になりそう。

 

 

城での戦い

「返せ! 俺の、最後の・・・!」

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どろろ ©手塚プロダクション/ツインエンジン

腕を取り戻したばかりで距離感がつかめず、屋内での戦いに苦戦する百鬼丸

燃え盛る炎の中、二人は戦い続ける。

 

 

城へ向かうどろろ、縫の方、寿海

(あにき・・・おいら、ちょっとだけ何か見えたかもしれねぇ。これからのこと、何をするかってこと。でも・・・おいら1人じゃねぇ。あにきも一緒だ! あにきもいなきゃ! もう目ん玉でも手でも足でも鬼神にくれてやれ! 欲しけりゃおいらが目になってやる! 手足になってやる! だから! 鬼になっちゃダメだ! 死んじゃダメだ! あにき!)

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どろろ ©手塚プロダクション/ツインエンジン

これからの事を決意した、反骨精神の塊のようなどろろ

百鬼丸がどうなろうとも、きっとどろろは最後まで一緒に居てくれるでしょう。

 

 

今週の?:多宝丸

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どろろ ©手塚プロダクション/ツインエンジン

この多宝丸、かっこいいな。

 

まとめ

前回まとまらなそうに見えたけど、脚本パワーで何とかまとめてきた感じ。

ラストは一揆エンドになりそうですね。

当事者の筈なのに蚊帳の外ですっかり空気な醍醐影光さんですが、次回さっくり朝倉軍に殺されてそう。

そして百鬼丸ですが、次回多宝丸を殺すことはないんじゃないかな~。
なんだかんだいままで百鬼丸が斬ってきたのはモブさんばかりだし、陸奥と兵庫も結局百鬼丸の手では斬られなかった。そこは脚本の最後の慈悲なのかもしれませんが。

 

あと、小林靖子さんは分かりやすい脚本を書かれる方なんですが、今回も分かり易くしようとするあまりなのか、セリフでの説明が過剰すぎると思いました。

説明セリフが許されるのはジョジョだけだと思うんですよ。

ジョジョや進撃と並行して脚本をやられててそうなっちゃったんですかねぇ・・。

 

2クール続いた本作もいよいよ次回で最終回。

我ながら、2クールも感想よく続けられたなぁ・・・。

いつもだったら飽きてやめてるとこなんだけど、続けられたのはやっぱりなんだかんだ新「どろろ」が面白かったからです。

 

最終回ではエンディングの様に、どろろの顔を百鬼丸が自身の目で見ることが出来るように、祈っています。

 

 

 22話と23話見ててずっとこの曲が頭の中で流れてた(´・ω・`)

自分の幸せ願うこと わがままではないでしょ

誰かの願いが叶うころ あの子が泣いてるよ

みんなの願いは同時には叶わない

引用元:宇多田ヒカル - 誰かの願いが叶うころ

 

映画CASSHERNの主題歌です。

当時原作知らずに映画観に行ったんですが、個人的に傑作なので見てほしい。

  

 ねんどろいど百鬼丸、予約開始してます。発売は来年1月か~。

 

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