どろろ 第21話 「逆流の巻」感想 子供の情景
醍醐景光は隣国の朝倉との戦の準備を進めていた。醍醐領に百鬼丸が向かっているという報せを受けた景光は、多宝丸を討伐に向かわせる。
「どろろがいる」
話は聞くようになったけど、相変わらず強情な百鬼丸。何があってもどろろが自分の側にいてくれるって思ってるあたり、重すぎるなぁ(´・ω・`)
どろろがいなくなったらどうするつもりだろ?w
醍醐の国へ向かうどろろと百鬼丸
醍醐領から戻る朝倉の斥候を見て、嫌な予感がするというどろろ。百鬼丸は、意に介さず醍醐の国へと向かう。
密偵良いところにいつでもいるね(;´・ω・)
朝倉との戦に徴用される人馬
醍醐景光は朝倉との戦の準備を進めていた。同時に、はやり病の村は村人ごと焼き払う命令を下す。村人ごと焼いてしまうとは、幾ら病根絶の為とはいえ、やりすぎのような・・。
そして朝倉との戦に向け、領内の村々から徴用される人々と馬。
その中には親子のミドロ号がいた。馬主は侍に無事に帰してくれるよう念を押すが・・・。
百鬼丸が醍醐の国へ向かっていることを聞いた多宝丸は、醍醐景光に自らが再び討伐に向かうことを提言する。
兵庫と陸奥の過去
「また、たくさん死ぬのか」
戦で家族を失い、だからこそ戦を厭う兵庫。
そして陸奥の首・・。前回の疫病の村か・・。病人にさわって大丈夫なの?って思ってたけど、大丈夫じゃなかったよ(ノД`)・゜・。
多宝丸は、醍醐の国を救う決意を新たに、陸奥と兵庫を伴い百鬼丸を倒すために出発する。
多宝丸の出立を聞いた縫の方。
少ししか百鬼丸を見ていないのに、ちゃんと彼の気持ちを言い当てるとは縫の方は超能力者かw
でも、当事者の割には達観しすぎ。相変わらず悩んでるだけなんですよね(;´・ω・)
何かきっかけがあれば、彼女は行動を選択出来るんでしょうか・・・?
子供の情景1
どろろの懸念
「おいらはただ、あにきがあにきでなくなっちまうのがいやなんだよ! 怖いんだよ!」
醍醐と朝倉の戦が始まることを旅人から聞いた二人。百鬼丸はそれを聞いても意に介さず、制止するどろろの言うことも聞かない。ついには一緒についていかないとまでいうどろろだが・・。
子供みたいな脅し文句だよね、「ついてってやんねぇぞ」(`・ω・´)
でも、子供の百鬼丸には効いたみたいだしw
ささやかな、彼の望み
「俺の手で触る 俺の目で見る 俺も感じる どろろと同じに」
こんな事を言われてしまったら、どろろは何も言えないよなぁ・・・。
うん、泣いちゃうよ。泣いちゃう。
自分も泣く(ノД`)・゜・。
はじめて口にした、百鬼丸の望み。体を取り戻して、やりたいこと。これを聞いて、ヘレン・ケラーが書いたエッセイ『Three days to see(3日間で見たいもの)』を思い出しました。
もし、何かの奇跡で3日間だけ見ることが許され、後はまた元の闇に戻るとしたら、私には、是非とも見なくてはならないものが、山ほどあるのです。1日目には、私に生きる価値を与えてくれた人々を見たいと思います。誰よりもまず、愛する恩師、アン・サリバンの顔にじっと見入るでしょう。
引用:ヘレン・ケラー『Three days to see(3日間で見たいもの)』
想像することしか出来なかったヘレン・ケラーとは違い、百鬼丸は不可能を可能にする方法を知っています。
鬼神を倒せば、どろろに触れられる健常な腕が、彼女を見る為の目が手に入るんです。その根元的な渇望を語る百鬼丸を、誰も、何者をも慰諭する事は出来無い。それは、彼の生きる為の戦いの源泉でもあるからです。
その思いが変化することがあるとしたら・・・。
まぁ、個人的には百鬼丸が鬼神を倒して、体を取り戻すことにまったく問題は無いと思っています。
寿海先生の言うように、百鬼丸が鬼神を倒した後の責任は醍醐影光がとることになるでしょうから。
3人の夜
戦で家族を殺され、敵方に捕らえられた陸奥と兵庫。
二人は餓死寸前に醍醐景光に助けられ、幼い多宝丸の友人兼護衛役になった。
醍醐とうちゃん、兄弟がいない多宝丸がさびしくないよう二人を連れてきてくれたんですね・・・多宝丸はホント周囲から愛されてますね。
これじゃ、二人とも多宝丸に思い入れがあるのは当たり前。
3人とも死んで欲しくないなぁ・・。
「私は及ばずながら、若の右腕となり、兵庫は左腕として宿願成就のその時まで、全身全霊でお守りいたします」
フラグ立てないで・・・( ;∀;)
子供の情景2
「ちがう、あれは俺を鬼神と呼んだ」
多宝丸と戦おうとする百鬼丸をどろろは止めようとするが・・・。
この言葉で、百鬼丸は成長した様に見えるけれど、縫の方の言う通り、いまだ心は子供のままなのだということに思い至りました。
百鬼丸にしてみれば、多宝丸は自分を嫌って意地悪な事を言ったりいじめてくるから嫌い、どろろはやさしくしてくれるから好き。そんな単純な思考なんでしょう。これは、物事を単純に敵味方に分ける子供の考え方なんですね。
暴れる子供に対して理詰めで幾ら諭してみても、聞くことは無いでしょう。ましてや自分の体を取り戻して、成したい事が出来てしまった今では。
多宝丸との3度目の戦い。
前回の邂逅時、百鬼丸に少しは迷いがあったんでしょうね。
本気の百鬼丸は、陸奥・兵庫に容赦することは無く、簡単に彼らの右腕、左腕を切り落としてしまう。
百鬼丸が人を傷つけるのを見たくない、かといって彼を止めることも出来ないどろろはただ立ち尽くす。
ああ、つらい・・・。
陸奥は昨夜多宝丸の右腕、左腕になると話したばかりなのに・・・。
奮闘する多宝丸の力も百鬼丸には及ばず、あわやと言う場面で醍醐景光の命を受けた密偵に助けられる。
百鬼丸に負けそうになったにもかかわらず、深追いしようとする多宝丸だが、密偵の吹き矢で止められてしまう。
どろろは百鬼丸をおびき寄せる為、醍醐の手の者に捕らえられてしまう。
ミドロ号無残
ちょっと、ミドロ号の扱いひどくないですか?w
馬主さん、大事に使ってくれって言ってたのにw
百鬼丸を多宝丸から引き離す為に自爆攻撃に使われ、ばらばらになり谷底へ。
百鬼丸もミドロ号と共に谷底へ落下してしまう。
そして、爆散したミドロ号の遺骸が集まって妖怪に・・・?
前回といい今回といい、落ちまくってますね、百鬼丸。
エンディングのどろろ
この視界はきっと百鬼丸のものなんでしょうけど、大分はっきり見えてきましたね。
今週の妖怪?:ミドロ号
朝倉との戦の為に醍醐へ徴用されたミドロ号。
景光の密偵に百鬼丸への特攻攻撃に使われ、爆散させられてしまう。
谷底へ死骸は落ちるも、そこでミドロ号は妖へと変化する。
ところでこの谷何なんでしょうね?
まとめ
剣戟シーン、カッコ良かったですね。
多宝丸も正しい。百鬼丸も正しい。
お互いの譲れない背景を描きつつ、やがて避けることの出来ない悲劇へと。
しかし、ホント製作陣は百鬼丸に人殺しをさせませんね。どろろを取り戻すため、次回百鬼丸はどうするのかな~。
新どろろ、もしも『どろろが最後まで百鬼丸の側にいる』のであれば、自分の中ではハッピーエンドだと思ってます。
あとミドロ号、今回出れてよかったなぁと思ってたら、原作よりさらに悲惨なことにorz
今回から先入観を持たないように、次回予告は見ないようにします。ノシ
TVアニメ『#どろろ』
— 浅田弘幸 (@asadercover) 2019年6月3日
本日 6月3日(月)
TOKYO MX 22:00
BS11 24:30
第二十一話「逆流の巻」
東京で開催中、TVアニメ #どろろ 原画展 https://t.co/g9QlAZCpRN
今後導入する、あるものの為にちびキャラ仕込み中
だいぶ想像つくと思いますが。笑
本編にはこんなユルさ、欠片もありません。油断なく。。 pic.twitter.com/rSl9eM4ksZ