箪笥のこやし

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オオカミライズ 1巻 伊藤悠 ウルトラジャンプ 感想

 

作家買いをしている漫画家さんの一人である伊藤悠先生。

その伊藤先生の2年ぶりの新刊が、ウルトラジャンプ連載の「オオカミライズ」です。

連載中からコミックスが発売されるのをすごく楽しみにしてました。

 

 

あらすじ

舞台となるのは ロシア(新南クリル)と 中国(寧倭自治区に 分割統治 された未来の日本。

分割統治から20年後、中国は水面下で対露目的の機密生体兵器 倭狼(ウォーラン)を開発していたが、その実験体49頭が脱走し、中国とロシアの国境の非武装中立地帯へ籠城してしまう。

証拠隠滅の為に彼らを追う中国の特殊部隊 吃狗(チィゴウ)、対峙する倭狼(ウォーラン)、さらにロシアの思惑も交錯する近未来SF。

 

感想

シュトヘルから約2年ぶりですね。

サイボーグ009好きの伊藤先生の趣味全開の近未来SFです。

あ~、面白かった(`・ω・´)

やっぱり伊藤先生の描かれるアクションシーンが好きです。

きっちり人間の骨格や、運動法則を理解して描かれる迫力あるアクションシーン・画面の構成力はいつ見てもホント素晴らしい。

1巻はほぼ導入部で、舞台設定の解説・登場人物紹介といったところでしょうか。

 

しかし、この中国とロシアの占領分割設定、あり得そうで怖いんですが(`・ω・´)

漫画では2ページでさら~と書かれてるんで、うっかりしたら見落とすレベル。

まずは日本が分割統治される原因ですが、北方独裁国家の首長が中露を歴訪中というタイミングで、「謎の飛翔体」が日本の関東地方へ落下するんですね。

するとわざわざ「それは我が国の新型ミサイルだ」と北方独裁国家の首長が宣言するわけです。(怪しすぎる)

その首長を逮捕拘束する見返りに、被害を受けた日本の治安維持名目で中露が軍を派遣してくるんですね~。 コワイコワイ。

死者を出したくないアメリカは日本から撤退。そして中国の56番目の少数民族「倭族」になるという・・・ちょっと日本不甲斐なさすぎ(;´・ω・)

 

↓  未来予知みたい(`・ω・´) 大前記者の取材記事「ウクライナ危機5年」もオススメです。

 

ちょっぴり残酷描写もありますが、マンガ好きにはぜひ読んでほしいです。

 

機密生体兵器「倭狼(ウォーラン)」

中国が対ロシアを目的として開発した実験兵器。

超人的な身体能力・再生能力に加え、生身のままで防弾性能を持つ。ナイフ・矢などの低速の冷兵器でのみ彼らを傷つけることができる。

さらに、彼らの血を人間が浴びると死に至るという性質を持つ。

男性のみ。女性はいない。

変異が進むと肉体だけではなく意識も獣に飲み込まれていく。

生身の防弾設定は、ゆうきまさみ先生の「鉄腕バーディーみたいですね。

あっちは刀剣も防ぐけれど。

  

オオカミライズ 1 (ヤングジャンプコミックス)

オオカミライズ 1 (ヤングジャンプコミックス)